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<<   作成日時 : 2008/01/28 14:34   >>

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市立中央図書館で 神戸港の事を調べました。 95年の地震で 各岸壁がどういった被害を受けたのか?です。




いろいろな事が分りました。 分ったというか やはり相手は自然だなって。 人間の思うような結果にはならない所に 難しい世界やなぁって思ったのです。




各岸壁の“設計震度”が分ったのが大きな収穫でした。(95年以前の)




ポートアイランドの主要な岸壁は、設計震度が0.1でした。  この設計震度が0.1というのは、構造物の重量の1割の力を水平方向に作用させて、その力に対して 構造物が安全であるように、構造計算を行うという意味のようです。


例えば、ケーソン1つが 500トンあった場合、 50トンの力で横から押しても動かない? ズレない? という事だと思います。






六甲アイランドの主要な岸壁は、設計震度が0.15や 0.18でした。 ポートアイランド2期は 0.15でした。
神戸港の港湾整備では、 この辺りの設計震度だったようです。  この数字を採用した理由までは、まだ調べていません。 恐らく 地地域ごとの指針として どのくらいの設計震度で構造計算をするかの指導があったのではないかと思っています。 ←適当な事を書いてすいませんm(_ _)m



摩耶埠頭の第一突堤の3バースでは 設計震度が0.25で整備されていました。 耐震強化岸壁です。 数値だけで言うと ポートアイランドの岸壁よりも 2.5倍の強さをもった岸壁です。





設計震度0.1で建設したポーアイの西側コンテナバース(PC1〜PC5) 最大で 2.83m 岸壁法線が海側に押し出されました。


設計震度0.15で建設した六アイの南側コンテナバース(RC4〜RC7) 最大で 5.2m 岸壁法線が海側に押し出されました。


同じ設計震度0.15のポーアイ2期のコンテナバース (PC14・PC15) 最大で 3.8m 岸壁法線が海側に押し出されました。


耐震強化岸壁である摩耶第一突堤の3バース 最小のバースで 50センチ、 最大のバースで 1.5m海側にズレてしまいました。



因みに 新港第4突堤の西側先端部分のバースは、設計震度が0.21で設計された岸壁でしたが、これも 最大で2m 押し出されてしまいました。




横浜港の本牧埠頭C突堤が 設計震度が0.2でした。(横浜港史より)  新港第4突堤の西側先端部のバースは、横浜の本牧埠頭C突堤よりも 少し強い岸壁でしたが、やはり壊れてしまっていたのです。
いや それよりか 耐震強化岸壁である 摩耶埠頭の3バースでも 1つのバース以外の残り2つは 大きくズレていました。


これも 一概に 何mズレたから その岸壁が使えなくなったのかは、それぞれのケースによると思うので、簡単な応急処置で 使用が出来たのか? 出来なかったのかの結果は、これも 誰にも分らない事なのではないかと思います。



被災の程度の差こそあれ、 設計震度が0.1であろうが 0.2であろうが、 0.25であろうが、壊れるんだな・・・ という所が 図書館で本を見つつ 溜め息が出た点です。

これも 0.1なら これぐらい壊れる 0.15ならマシ、 0.18ならもっとマシ、 0.2なら それなりにOK、 0.25なら壊れない。  と 数字で奇麗に結果が出てくれたならいいのですが、そうならない所が 相手は自然なんやなぁと。。。





そういう中で 分った事の一つは、 構造も 一つに偏る事無く、多彩な構造で整備すべきだなと思いました。  同じ設計震度でも 構造が変われば 被災の程度は大きく違っていますし、その違いも その場所の環境に起因する事や 到達した揺れの成分などで、  こうしたら大丈夫! これはやばいんじゃない? と、単純には言えないので、 いろんな工法で整備していたら 一斉に被災して 港湾機能が麻痺してしまうリスクを低減させる事が出来ると思うのです。



事実 震災後 2年で神戸港を復旧させて頂いた際には、多彩な工法で直されましたし、設計震度も上げられたと 文献で見ています。




95年のような 港湾が崩れるという経験も それまでの日本では あれほどの規模での経験がなかったことですから、 辛いことではありますが、 とても重要な経験をしたのだと思います。

それの結果、 今も 耐震強化岸壁が 全国の港湾で 要所要所 整備が進められていますが、神戸港での経験が 相当数 生かされているという事は間違いないでしょう。




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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
創刊号から積もり積もった膨大な雑誌を
地震で捨てなくてはならず。
すっきりしたのもつかの間、またゴミ屋敷に。
性格を直すのが先決なんですね。
最近、頻繁に和歌山、奈良あたりに微震が頻発してますね。
怖いな。
山の上
2008/01/28 18:44
DAIさん、詳しく調べられましたね〜
震度5や6,7といっても揺れの成分が違えばどのような構造が
強いというのも一概に言えませんよね。
南海地震のような周期の長いものにはどのようにしたらいいかとか
そんなことを考えたら多彩な構造で整備するべきだというのも
もっともなことだと思います。
MASAYO
2008/01/28 22:01
精細な調査、お疲れさまです。勉強になりましたm(_ _)m

「設計震度」は、基本的に、地域別震度×地盤種別係数×重要度係数の式で決まるそうです。兵庫県の場合は地域別震度が0.15。
<参考>鹿児島県「Q&A」
http://www.pref.kagoshima.jp/__filemst__/1647/0405-2-1.pdf

DAIさんの調べられた数字を見ていると、設計震度の差もあれ、沖合の被害が大きかったようにも思えます。ポーアイや六アイといった大規模埋立地が造成されて初めて経験した直下型地震ということもあったかもしれません。ポートアイランドで観測された地震波(神戸PI波)は、その後各地の耐震設計の基礎資料になっているそうです。

「多彩な工法」は施工する方も大変だと思いますが、必要なことだと思います。
ふくだ
2008/01/29 00:38
山の上さん
資料が増える一方で整理しないといけないのですが、スペースも要りますし大変です(^^;)
DAI
2008/01/29 08:25
MASAYOさん
あの神戸で観測した揺れも、あの時の特有のものなので、違う断層が動けば また違う揺れになるでしょうし、震源の深さや距離で、どんどんと変化をしていくという事や、南海地震のように はるかに遠くで起きた地震の揺れが 神戸に到達した時には、ユーラ ユーラと 周期の長い揺れが2〜3分続くと言いますし、 こうしていたら大丈夫! というのが分らないので難しいですね。
DAI
2008/01/29 08:28
ふくださん
このQ&A 面白いですね♪

今回 主要な岸壁だけの被害と設計震度を取り上げたのですが、明確に出ている症状としては、南北方向の揺れが 東西方向の揺れよりも かなり酷かったようで、東西方向に配したケーソン岸壁の方が 大きく崩れていました。 六アイ南側や ポーアイ北・中・南埠頭などがその東西方向の岸壁になります。 こういう揺れの成分の違いで被害に差が出た経験も、大都市の直下で起きた 近代の都市が初めて受けた地震だからこそ分った事なので、それ以前に 活断層の事がどれだけ理解されていたか?は、95年以前は 今とは雲泥の差でした。

ポーアイは安普請したから壊れたんだという事について、ある程度 名誉が守られたかな という気がしています。
DAI
2008/01/29 08:36

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