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<<   作成日時 : 2009/01/06 23:26   >>

驚いた ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

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飛鳥2に初めて国際信号旗を上げたのは、2008年8月29日の入港時でした。 UW3旗 「帰港歓迎」の意味の旗を上げたのでした。
その日の出港時にも UW旗で「ご安航を祈る」を上げました。



8月31日の入出港時にもそれぞれ UW3旗とUW旗を上げました。



そして しばらく神戸港に寄港されることがなく、11月14日の入港時にも おかえり〜!という気持ちを籠めて UW3旗を上げました。 その間 船からは返信の旗が上がる事はありませんでした。

その日の出港時、初めて 初めて旗が上がったのです。 出港時、プロムナードデッキの客室部のスタッフが、UW1旗の小さい小旗を持って来て振って下さったのでした。

ほんま嬉しかったです。 今まで 旗でコミュニケーションが取れることが無かったので。




それから2日後の入港時、 今度はレーダーマストに ちゃんとした旗が上がったのです。 UW旗が!  ちょっとした疑問はありましたが、天にも登る喜びでした! 今まで ずーっとダメだったのに、こうして 旗でコミュニケーションが取れたのですから。


11月27日の入港時にも旗を上げると、飛鳥2からは UW旗が返って来ました。 嬉しいのだけど、何でなんだろう?と疑問が。



12月9日の出港時 初めてUW1旗が上がりました。 えっ?!と驚いたのですが、喜びが沸くよりも、僕の上げている旗の舷側よりも、反対舷にUW1旗が上がったこと おかしいと違和感を感じました。 なにかすっきりとしない気が。
後で、撮影した写真を見て分りました。  港務艇のおおわだ2が UW旗を掲揚していたのです。  飛鳥2が反対舷にUW1旗を上げている意味は、おおわだ2に返した旗だったのでした。




かなり悩みました。 なんで対船にはUW1旗を返してくれて、対人ならUW旗なんだろう?  なんで僕が「帰港歓迎」という旗を上げたり、「ご安航を祈る」という旗を上げるのに、返信の旗がUW旗なんだろう?と。 人は船には勝てないのかと悲しかった。
回りの船に詳しい人や、現役の船乗りの人に質問したりもした。 なぜUW旗なのかの意味を知りたかった。

けども、やっぱり明確な答えは分らなかった。


BARヘブンのマスターには「いっぺん本人に聞いてみ?」とも言われた。

最初は恐れ多くて聞けなかった。 だって、飛鳥2は いつも、どんな時も、僕の目の前を通過時に旗を上げてくれる。 これは僕の思い込みかも知れませんが、ある時には、あの船は 僕の目の前を通過時に、速く旗を上げねばならないとの急ぐ様子がありありとこちらに伝わって来ながら、部員さんと3等航海士の方が旗をあげ終わった時に、3等航海士の方がこっちを向いて手を振ってくれた。
こんなにも気持ちが伝わる旗の上げ方というのもそうそう無いと思った。 嬉しかった。 これだけ思いやりの気持ちった籠もった旗の上げ方をしてくれる相手に、なんでUW旗なの?って聞けないと思ったのでした。


何度か真意が分らないまま回を重ねた時に、どうしても知りたくてメールを送ってしまいました。

何となくそのメールには返信は無いだろうと思っていた。 多分嫌われてしまうだろうなって。



そうして2008年最後の飛鳥2の出港時に、 またまた 客室部の方が小旗でUW1旗をあげてくれた。 通算3度目だった。
夕暮れが迫っていたので、マストに信号旗が上がる事は諦めていた事もあり、小旗であったとしても船の気持ちには変わりないので、UW1旗が上がった事を素直に喜び受け留めた。 思わず「ありがと〜!」って叫んだ。

しばらくして気が付いた。 ほんとに驚いた。
レーダーマストに信号旗が、UW旗が上がっているではないか!

もう夕暮れの時間帯。 普通だともう旗は上げてもらえない時間帯だ。 それなのに、マストに旗が上がっている姿を見て驚いた。


今年 最後の飛鳥2の出港。 静かに岸壁を離れて、少しずつ岸との距離が開いていく。
神戸港内に長3声の汽笛が鳴り響いた。 飛鳥2からの「感謝・別れ」の気持ちの長3声の汽笛。 最後だと思うとより一層腹にも胸にも鳴り響いた。


これで飛鳥2への僕の旗振りは終わったなんて思っていた。 曲がりなりにもUW1旗を返してもらったし、マストにも思いやりのUW旗も上げてもらえたし。

その時に気が付いた。 なんとマストに上げられた旗はUW旗ではなく、UW1旗ではないか! 嬉しくて仕方がなかったと同時に、飛鳥2の皆さんの優しさに感動した。

2008年最後にして、初めてUW1旗を返してもらえたのだから。




微速で後進していく飛鳥2に向かって、いやブリッジウイングのキャプテンに向かって「ありがと〜!」って叫んだ。 気持ちはもっと「ありがと〜」って連呼したかったんだけど。



ブリッジからはキャプテンや、船首ではチョッサーが手を振ってくれた。 ほんとに嬉しかった。



ゆっくりと離れて行く飛鳥2はあろうことか、もう一度 長3声の汽笛を吹鳴してくれた。

客船が2度も長3の汽笛を鳴らしてくれるなんてありえないことだと思い、胸がいっぱいになった。 飛鳥2が2度も神戸港に「ありがとう」を言ってくれているなんて、こんなことがあっていいのかと。



一所懸命に手を振った。 送迎デッキの最南端まで行って、飛鳥2のご安航を願っているという気持ちを表したかったから、飛鳥2が旋回して港外へ向かって進み出すまでは上げ続けた。










翌日、メールの返信があった。 なぜUW1旗ではなくUW旗であったのか。

見送りに来てくれた人や下船された人を含めて、みんなの人生航海がご安航であって欲しいとの願いがあったからこそのUW旗だったのだそう。


少しでも疑いを持った事を後悔した。 飛鳥2の方々にほんと申し訳ない気がしたし、こんなにも深い意味を籠めて上げてくれていたその意味に打ちのめされた。








旗って、国際的に決められた図柄の旗を用いて、意思を伝達する手段だけれども、そういったこと以上に、もっともっと深い部分での気持ちのやりとりが出来ること、 上げる方法やタイミング、上げている姿勢など、旗の図柄以上に物を言うことがあるのだという事をヒシヒシと実感した。



人間っていいなって思った。



直接言葉は交わせなくても、会話以上の意思の疎通が出来る事は素晴らしいと感じた。 船の人たちは凄いと思う。








飛鳥2の皆様 ありがとう。



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