阪急三宮駅②

昭和11年に開業した阪急三宮駅(開業当初は神戸駅)の東側には、大きな駅ビルが建てられました。 何階建てと表現したらいいのか難しい不思議な駅ビルでした。
建物の北東角の頂部には尖塔が建っている 洒落たビルだったんです。 他にも大きな特徴がありました。 建物の壁面に大きな穴が開いていて、そこから梅田方面に向かう阪急電車が飛び出してくるんです。 この風景が好きでした。 残念ながら この駅ビル部分は、1995年の兵庫県南部地震の被害によって、解体されたので現在では、その風景を見る事は出来ません。 失いたくはない三宮の一風景でした。
この駅ビルは、1階に吹き抜けの大きな空間がありました。 格好の待ち合わせスポットになっていたかと思います。 上階にある映画館のチケット売り場や阪急交通社、喫茶店、駅売店のラガールショップ、三宮阪急への入口、市営地下鉄へ下りる階段、エスカレーター。 いつも人通りの絶えない場所でした。
奥に中2階へ上がる階段とエスカレーターがあり、中2階には阪急三宮駅の改札や自動券売機がありました。 ここは現在も当時のまま残る空間です。 天井の低い 阪急三宮駅らしい改札前の風景ですね。
この中2階の上の2階?には、線路があります。 そのフロアーには阪急シネマという2階席のある映画館がありました。 僕の覚えている中では、高校時代にアダムス・ファミリー2を見たように覚えています。
阪急シネマが2層構造だったので、さらにその上の階は、4階になるのだと思います。 この階は、線路部の上になります。 恐らく当時は市内最大の客席数だったのではないか?と思うのですが、阪急会館がありました。 700席ぐらいはあったのではないかと思います。 僕の通っていた高校の全クラスが入りましたので。
この阪急会館では、いろんな映画を見ました。 震災前 最期に見た映画はジュラシックパークだったと思います。 好きな映画館でした。
その阪急会館の一つ上の階に、細長い映画館でしたが、阪急文化という映画館がありました。
以上 3館の映画館のある駅ビルでした。
震災で解体されるまでに、館内や1階のコンコース部分を一度も写真に収めた事がなかったので、記憶の中にしかありません。 残念で悔しい限りです。
もう一度 あの駅ビルに会いたいなぁ と思ったのは震災後の常でした。
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